「SDGsって、福祉の仕事とどう関係あるの?」――就活中の学生さんから、よく出る疑問です。
結論から言うと、福祉用具専門相談員は“SDGsを現場で実装する人”にかなり近い存在です。
福祉用具(車いす、歩行器、手すり、特殊寝台など)を、必要な人に、必要な形で、ムリなく安全に届ける。
これって、健康・福祉(目標3)だけじゃなく、住み続けられるまちづくり(目標11)や格差の是正(目標10)、つくる責任つかう責任(目標12)にも直結します。
この記事では、「福祉用具専門相談員って結局なにする人?」をSDGs視点でかみくだいて、就活での伝え方まで一気に整理します。
読み終わるころには、志望動機の芯が1本できるはずです。
SDGsは「地球のための大きな話」に見えがちですが、福祉用具の仕事は“生活の小さな困りごと”を変えていく仕事です。そして、その小さな変化の積み重ねが、まさにSDGsの実態です。たとえば、転倒が増えて外出が減った高齢者が、歩行器や手すりの提案で外に出られるようになる。すると、体力の維持や認知面の刺激にもつながり、結果的に医療・介護の負担が軽くなる可能性が高まります(ここは一般論としての話で、個人差はあります)。これは目標3の「すべての人に健康と福祉を」に直結。
さらに、福祉用具は“住環境”とセットです。段差、動線、ベッドの高さ、トイレまでの距離。道具を置くだけではなく、「家の中で安全に動ける設計」に落とし込むのが相談員の腕の見せどころ。これは目標11の「住み続けられるまちづくりを」の、いちばん生活に近い部分です。
そして見落とされがちなのが、目標12の「つくる責任つかう責任」。福祉用具は購入だけでなくレンタルも多く、適切なメンテナンスや再利用が前提になります。つまり、使い捨てではなく、必要な人に循環させる仕組みが日常業務に入っている。しかも、合わない用具を無理に使うと事故や体の負担につながるため、適合の質=安全と資源の最適化、両方に効いてきます。
就活で大事なのは、「SDGsに興味があります」で止めないこと。福祉用具専門相談員の仕事は、SDGsを語るより先に、すでにSDGsを“やっている”仕事です。ここを言語化できると、面接で一気に説得力が出ます。
福祉用具専門相談員=用具を選ぶ人、と思われがちですが、実際の価値は「生活の再設計」にあります。
たとえば、同じ車いすでも、座面の高さ、背もたれ、クッション、フットサポート、操作方法で、疲れやすさも移動のしやすさも変わります。
本人の体の状態だけでなく、家の廊下幅、玄関の段差、介助する家族の体格や介助頻度まで見て提案する。
つまり“生活全体の最適化”です。
ここで重要なのが、本人の尊厳と自立。
福祉用具は「できないことを補う道具」だけじゃなく、「できることを増やす道具」です。
たとえば、立ち上がりが怖くてトイレを我慢しがちな人が、手すりや昇降座椅子で自分で行けるようになる。
これって、本人の自信や意欲にも影響します(効果の出方は個人差があるので断定はしません)。
相談員は、こうした変化を狙って“道具×環境×動作”を組み立てます。
もう一つのコアは、チーム連携です。
福祉の現場は、利用者さん、家族、ケアマネジャー、訪問介護、訪問看護、リハ職など、関わる人が多いんです。
相談員はその中で、「用具と住環境」の専門家として情報を整理し、リスクや優先順位を共有し、導入後の調整も行います。
ここが学生さんの強みにつながります。
なぜなら、新卒は経験値で勝負しにくい分、学ぶ力とコミュ力、調整力で伸びやすいから。
就活用に言い換えるなら、福祉用具専門相談員は「モノ売り」ではなく「課題解決型の提案職」。しかも提案のゴールが売上ではなく、“安全と生活の質”。
このスタンスがSDGs時代に刺さります。
ここからは、就活で話しやすいように、SDGsと直結する業務を4つに分解します。言葉にしやすい形で覚えておくと、エントリーシートでも面接でも使えます。
1つ目は「転倒・事故リスクを減らす」。
手すりや歩行器、ベッド周りの配置調整などで、ヒヤリを減らす提案をします。
安全は目標3のど真ん中ですし、事故が減れば本人も家族も長く安心して暮らしやすくなります。
2つ目は「介助負担を軽くして、家族の生活も守る」。
介護は本人だけの問題じゃなく、支える側の体力や仕事、時間にも影響します。
スライディングボード、リフト、体位変換器具などで、無理のある介助を減らす発想は、格差や負担の偏りを減らす(目標10)にもつながります。
3つ目は「住まいに合わせて“続けられる自立”をつくる」。
一時的にできても、毎日続かないと意味がありません。廊下が狭い、段差が多い、家族が日中いない、など現実の制約に合わせて提案を組み直すのが相談員の仕事。
これは目標11の“生活の持続性”そのものです。
4つ目は「レンタルや再利用の循環を前提に、ムダを減らす」。
福祉用具は、必要な期間だけ使い、適切に点検し、次の人へ回すという考え方と相性が良い分野です。
もちろん、安全や衛生が最優先ですが、合う用具を適切に選ぶほど、ムダな入れ替えや買い直しも減りやすい。ここが目標12とつながります。
ポイントは、「SDGsだからこうする」ではなく、「仕事の正しいやり方が、結果的にSDGsになる」という言い方。
就活では、この順番で語るほうが現場感が出て評価されやすいです。
学生さんが悩みやすいのが、「福祉に興味はあるけど、志望動機が抽象的になる」問題です。
ここはテンプレで組み立てると強くなります。
おすすめは、
①興味の原点→②仕事理解→③自分の強み→④入社後の伸びしろ、
の順。
たとえば原点は、ボランティア、家族の介護経験、授業で知った地域包括ケア、バリアフリーへの関心などでOK。
大事なのは“そこで何を感じ、どんな課題を見たか”です。
次に仕事理解として、「生活の再設計」「チーム連携」「安全と自立の両立」を言語化する。
ここまで言えれば、業界研究の深さが伝わります。
自己PRは、派手な実績よりも「再現性」が評価されます。
例を出すなら、アルバイトでの接客経験=相手の状態を観察し、必要を聞き取り、提案して満足度を上げた。
サークル運営=関係者調整、役割分担、期限管理。研究やゼミ=仮説→検証→改善。
これらは、福祉用具専門相談員の仕事(アセスメント→提案→導入→調整)と構造が似ています。
さらにSDGsを絡めるなら、「誰かの不便を減らすことが、結果として社会の持続性につながる仕事に惹かれた」とまとめると自然です。
言い切りすぎず、現場で学びながら精度を上げる姿勢も一緒に伝えると、背伸び感が消えます。
最後に、面接でよくある質問の“短い答え”も用意しておくと安心です。
・なぜ福祉用具?→「生活の変化が目に見えて起きやすい領域だから」
・大変そうだけど大丈夫?→「チームで支える前提の仕事なので、連携力を伸ばしたい」
・SDGsとの関係は?→「安全・自立・住環境・循環の4つで日常業務に組み込まれている」
この3つが言えるだけで、就活の土台がかなり固まります。
福祉用具専門相談員は、道具を売る人ではなく、生活を安全に組み直して“自立の選択肢”を増やす人。
だからSDGs時代に、ど真ん中で求められます。
詳しくは、当社の公式ウェブサイトから簡単に行うことができます。
詳細な講座の内容や日程もサイト内で確認できますので、ぜひチェックしてみてください。