みなさんこんにちは。福祉用具専門相談員として日々の業務に取り組んでいると、「安全性の確認」や「リスクマネジメント」という言葉を耳にする機会はとても多いと思います。
実際、福祉用具は高齢者や障がいのある方など、心身に不安を抱える利用者が使うものです。だからこそ、少しの不具合やちょっとしたミスが大きな事故につながることがあります。
今回は「福祉用具の安全確認とリスクマネジメント」について、現場でよくある事例や押さえておきたい考え方を、できるだけわかりやすく整理していきます。
まず大前提として、福祉用具は“生活を支えるための道具”です。
車いす、ベッド、手すり、歩行器など、一つひとつが利用者の「できることを増やす」ために存在しています。ところが、もしその用具に不具合があったらどうなるでしょうか。
こうした事故は、利用者本人だけでなく、介護するご家族や職員にとっても大きな負担になります。だからこそ、相談員は「用具を安全に使える状態に維持すること」に責任を持つ必要があります。
実際の現場では、日々のちょっとした点検や確認が大きな安心につながります。ここでは、代表的な確認ステップをまとめてみます。
ひび割れ、サビ、変形、部品の欠損がないかを目視で確認。見た目の異常は故障のサインになりやすい。
車いすならブレーキやフットサポート、ベッドなら高さ調整や背上げ機能など、実際に動かして問題がないか試す。
タイヤの摩耗、電動ベッドのリモコンコードの断線、マットレスのヘタリなど、日常的に劣化しやすい部分を重点的に。
段差や床の滑りやすさ、手すりの位置など、用具そのものだけでなく「環境との相性」も安全性に直結する。
正しい操作ができているか、誤った使い方をしていないかをチェック。必要に応じて使い方の再指導を行う。
こうした確認は「難しい点検作業」ではなく、日常のちょっとした習慣として取り入れることが大切です。
リスクマネジメントというと難しく聞こえますが、要は「起こりうるリスクを予測し、事故が起きないように備えること」です。
福祉用具に関して考えるべきリスクは、大きく分けると次の3つです。
転倒、転落、挟まれ事故など
腰痛やケガ、誤操作による事故
停電による電動ベッド停止、地震時の転倒など
例えば「電動ベッドが急に動かなくなったらどうするか?」を考えておけば、いざという時に慌てず対応できます。
代替用のベッドを準備しておく、業者の緊急連絡先をわかりやすくしておく、といった備えもリスクマネジメントの一部です。
現場で耳にする「ヒヤリ・ハット(事故には至らなかったが、ヒヤッとした出来事)」の事例を少しご紹介します。
これらの多くは「確認不足」や「説明不足」で防げるものです。つまり、相談員が利用者やご家族に丁寧に説明したり、こまめに点検したりすることで大部分は未然に防止できます。
安全確認やリスクマネジメントを徹底するには、相談員だけの努力では不十分です。実際に用具を使うのは利用者やご家族なので、日々のケアに関わる人たちと一緒に取り組むことが大切です。
例えば、
車いすのブレーキ確認や、ベッド柵の固定確認を家族にも覚えてもらう
動きが重い、音が変、部品が緩んでいるなど小さな変化でも連絡してもらう
取り扱い説明書を渡すだけでなく、実際に一緒に操作してみる
こうした「情報共有」と「意識づけ」が、事故を大きく減らすカギになります。
相談員として現場でできる工夫はいくつもあります。
毎回同じ観点で点検できるよう、簡単なチェックリストを使うと抜け漏れが防げます。
半年ごと、1年ごとにメーカーや業者によるメンテナンスを組み込む。
設置時の状態を写真に残しておくと、後で「変化」に気づきやすい。
利用者や家族が「ちょっと気になるんですが…」と言いやすい関係性を築くことが、安全確保には欠かせません。
福祉用具の安全確認とリスクマネジメントは、一言で言えば「事故を未然に防ぐための仕組みづくり」です。毎日のちょっとした確認や、利用者・家族とのコミュニケーション、そして万が一の時の備えが大切になります。
安全に使える状態を維持できれば、利用者は安心して生活を送ることができますし、介護する人も自信を持って支援できます。相談員の役割は、単に用具を届けるだけでなく、「安全に安心して活用できるように伴走すること」だと言えるでしょう。
これから相談員として現場に出ていく皆さんも、ぜひ日々の業務の中で「安全確認」と「リスクマネジメント」を意識してみてください。小さな積み重ねが、大きな安心と信頼につながっていきます。
私たちのオンライン講座では、こうした課題に対応できるよう、現場目線の実践的な学びを大切にしています。
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