こんにちは!
福祉用具専門相談員オンライン講座スタッフです。
今回は、「福祉用具の選び方・提案のコツ」についてお話ししていきたいと思います。これから福祉用具専門相談員として活動を始めようとしている方はもちろん、すでに現場で活躍している方にも役立つ内容になっているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
まずは簡単に、この資格の内容についてご説明します。
福祉用具専門相談員とは、要介護者やそのご家族に対して、車いすやベッド、手すりなどの福祉用具の選び方や使い方をアドバイスする専門職です。福祉用具のレンタルや販売を行う事業所には、この資格を持ったスタッフの配置が義務付けられています。
資格取得には、都道府県などが指定する講習(53時間程度)を修了する必要があります。実はこの講座、介護福祉士や看護師など一部の国家資格を持っている方は免除される部分もあるので、既に現場で経験を積んでいる方には取得しやすいんですよ♪
でも実際、どんなふうにアドバイスすればいいの?って迷うこともありますよね。そんなときは、まず「その人がどんな毎日を送ってるか」「何に困ってるか」をしっかり知るところから始めましょう。
歩くのが不安なのか、お風呂に入るのが大変なのか、住んでる家に段差があるのか…細かいことでもヒントになります。
さらに大切なのが、本人の気持ち。「こうしたい」「これなら使いたい」っていう思いを聞くことで、納得して使ってもらいやすくなるんです。
あと、可能なら実際に使ってもらって感触を確かめるのもおすすめ。見た目や使い勝手って、カタログだけじゃわからないことが多いので。
そして、用具を選んで終わりじゃなくて、その後も「ちゃんと使えてるかな?」「体の状態が変わってないかな?」って見守ることも大事。必要に応じて見直しもしていきましょう。
では、実際に福祉用具を選ぶときに大切な視点って何でしょう?
「この歩行器が人気だからオススメです!」
「軽くて操作しやすい車いすですよ!」
――もちろん、こういった説明も間違いではありません。でも、最も大切なのは「その方に合っているかどうか」です。
人によって体格、体力、生活環境、介護度、そして何より「どう生きたいか」が違います。
例えば、「できるだけ自分の足で歩きたい」という方に、いきなり車いすを勧めても納得してもらえないですよね。
だからこそ、福祉用具を選ぶときには、その方の希望や生活の背景、目指す暮らしをじっくりヒアリングすることが第一歩になります。
「ヒアリングって苦手だな…」という声もよく聞きます。でも、コツをつかめばそんなに難しくはありません。
ポイントは「構えず、雑談するように話す」こと。
たとえば、
こんな風に、日常会話の中から、その人の価値観や生活スタイルを探っていきましょう。そこに、福祉用具がどんな形で寄り添えるかを考えるんです。
単なる“モノの説明”ではなく、“その人の暮らしを豊かにする提案”という意識が大事です。
用具がいくら素晴らしくても、設置場所や使うシーンに合っていなければ意味がありません。
実際にあった事例ですが、「ベッドから車いすへ移乗するのが大変」という相談があり、昇降ベッドを提案したところ、家の間取りの都合で電動ベッドを置くスペースがなかったんです。
結果的に、折りたたみ式の手すり+滑りやすくない床材を使うことで、移乗が楽になったというケースがありました。
このように、“道具単体”ではなく“暮らし全体”を見渡す視点が必要になります。利用者さんのご自宅を訪問したり、写真で確認したり、できる範囲で情報を集めましょう。
ありがちなのが、「この用具がベストです!」と一択で話してしまうこと。
もちろん自信を持って提案することは大切ですが、利用者さんの目線からすると「他に選べないの?」と感じることもあります。複数の選択肢を用意し、それぞれのメリット・デメリットを分かりやすく伝えることが、信頼につながります。
たとえば、
A:軽くて使いやすいけど、耐久性がやや低い
B:重いけど安定性が高く、長く使える
こんな風に説明すれば、利用者さんやご家族も「自分で選んだ」という納得感が生まれやすいんです。
福祉用具の提案は、一人で完結するものではありません。
ケアマネジャーさん、理学療法士さん、看護師さん、家族の方々など、さまざまな立場の人が関わってきます。だからこそ、相談員として「調整役」になれるとベストです。
たとえば、理学療法士さんが「もう少し下肢筋力がつくまで歩行器は待ったほうがいい」と判断している場合、その意見を尊重しながらも「じゃあその間、室内での安全を保つために手すりを設置しましょうか」といった“つなぎ”の提案ができます。
こういった対応力があると、チームの信頼度も一気にアップしますよ!
これは意外と見落とされがちですが、実際に福祉用具を体験してみるのもとても大切です。 たとえば、
こうした体験を通して初めてわかる「怖さ」や「安心感」、微妙な使い心地の違いが、提案にも深みを持たせてくれます。福祉用具展示会や体験会などの機会があれば、積極的に参加してみてくださいね。
福祉用具の選び方・提案のコツは、最終的には「人を見る力」に集約されます。
その人がどんな風に暮らしたいか
何に困っていて、何を大事にしているのか
それを丁寧に聴いて、そこに“ぴったりの道具”を合わせていく。これこそが、福祉用具専門相談員の真骨頂だと思っています。
今回の内容が、みなさんの現場での提案に少しでも役立てばうれしいです。
引き続き、オンライン講座でも具体的なケーススタディなどを交えながら、実践的な学びをお届けしていきますので、お楽しみに!
それでは、ケアラボオンライン 福祉用具専門相談員講座でお会いできることを楽しみにしています!
今後も、皆さまにとって役立つ情報を発信していきますので、どうぞお楽しみに!
詳しくは、当社の公式ウェブサイトから簡単に申し込むことができます。
詳細な講座の内容や日程もサイト内で確認できますので、ぜひチェックしてみてください。
それでは、また次回のコラムでお会いしましょう!